Feels Like The First Time / Woman Oh Woman P-184A
フォリナー戦慄のデビュー・シングル。ブリティッシュ・ロックの伝統とアメリカン・ロックの若い力が融合して誕生した最新のロック・パフォーマンス!
個人的には、今でもフォリナーといえば ” Feels Like The First Time ” 
        である。 格好良い、こんなに格好の良い曲はそんなには巡り会えないと思う。 本シングル・ヴァージョンでは、イントロのギターのみのパートが割愛されているのが残念だが、それでも充分に格好良い。 また、日本語タイトルもキャッチーで素晴らしいものだと思う。 
        ”Woman Oh Woman ” 
        は、ベースの裏メロとアコースティック・ギターが印象的な佳曲。 この辺りのアレンジにマクドナルドが関与していると信じたい。
        ジャケットの写真はアルバムでは使われていないもの。 立ち位置からマクドナルドのバンドにおける発言力の高さを充分に伺うことができる。
        (追加:2004年1月25日) 
Cold As Ice / I Need You P-215A
ガラス張りの部屋の空気を冷たくしてゆくように織りなされているハーモニー・・・・・。
        実力派新人グループ、フォリナーのシングル第2弾!!
『 Foreigner 』 における ” Feels Like The First Time ” 
        からの流れがあまりにも素晴らしいため、” Cold 
        As Ice ” 
        を単独で聴くことに戸惑いはあることは否めない。 しかし曲中の見事なコーラス・パートと、ビョビョビョビョビョーンというアナログ・シンセの粘っこい音の格好良さは充分に堪能することができる。
        アルバム最終曲で長尺の ” I Need You 
        ” がカットされることなく収録されているのも嬉しい。
        しかし、日本語の煽りはいただけないと思う。 曲タイトルにこじつけようとした努力はわかるが、「空気を冷たくしてゆくように織りなされているハーモニー」ってどういう意味だ。 どちらかというとネガティヴな印象がすると思うのだが。
        (追加:2004年1月25日)
Long, Long Way From Home / The Damage Is Done P-247A
 新しきロック・ヒーローとしてノン・ステップで突っ走るフォリナー急行!
		ダブル・プラチナに輝く栄光のデビュー・アルバムから第3弾シングルついに登場!!
ファースト からの3枚目のシングル。
		何よりも、マクドナルドが作曲に関わり、サックス・ソロをぶちかます ” Long, 
		Long Way From Home ” 
        がリリースされたことが素晴らしい。 何度聴いても、来るぞ来るぞ来たー、とサックス・ソロの展開は、後年の ”  Urgent ” 
		のサックス・ソロとは大きくことなり、マクドナルドならではのものである。
		反面 ” The Damage Is Down 
        ” は、マクドナルドの活躍度は正直少ない。 良い曲なんだけどね
        (追加:2013年5月25日)
Hot Blooded / Tramontane P-296A
白熱したステージの興奮が今鮮やかによみがえる! 待ちに待ったニュー・アルバムからのシングル第1弾がこれだ!!
” Hot Blooded ” はギターのリフを中心にしたハード・ポップ。 手堅くそつのない曲だとは思うが、突出した魅力は無い曲。 マクドナルド色がほとんど無く、この辺りがプログレ耳にとって物足りないとこなのだと思う。
一方マクドナルドも作曲に関与しているだけあって、 ” Tramontane ” はメロディ、曲展開ともマクドナルド色が色濃く現れている。 ただこれはフォリナーではない。 全曲シングル・ヒットを狙えそうであってこそフォリナーの曲であって、このインストではそれは無理である。 マクドナルドらしさをフォリナー・フォーマットの曲の中でこそ発揮してもらいたかった。
(追加:2004年1月25日)
Double Vision / Lonely Children P-342A
フォリナー極めつけ登場!! 世界中のシングル・チャートで大暴れ「ホット・ブラッディッド」に続く超強力第二弾!!
ハードに、ポップに、スリリングに・・・ そして哀愁さえも感じさせる、これぞフォリナー本領発揮の一撃!! 
アルバム・タイトル曲であもある ” Double Vision ” は、同アルバムにおけるベスト・テイクだと思う。 印象的なギター・リフ、憂いのあるサビのコーラス・パートの対比が素晴らしいと思う。 マクドナルドのサックスが中途半端なことだけが残念である。
” Lonely Children ” は地味目の曲。 ハードなパートとソフトなパートが曲中で対比されているのはフォリナーの得意なパターンなのだが、その各々が中途半端なため全体の印象もはっきりしない。
(追加:2004年1月25日) 
Blue Morning, Blue Day / I Have Waited So Long P-376A
フォリナー大旋風吹き荒れる真只中第3弾シングル堂々登場!
前2作の大ヒットにより頂点に達したフォリナー・フィーヴァー、ダメ押しの一発!! 
1枚のアルバムから3曲もシングル・カットされたのは、日本においても相当の人気を誇っていたからだと思うが、流石に本曲はシングルとして弱い。
” Blue Morning, Blue Day ” は、それなりにハードではあるがシングルとしての勢いはかける。 「フィーヴァー」という単語自体も1979年いおいては古かったと思う。
” I Have Waited So Long ” は、シングルのB面として聴いてしまうと捨て曲の印象が強い。 マクドナルドのサックスもフィーチャーされているのだが、安っぽく聴こえてしまうのが残念である。
(追加:2018年5月10日) 
Dirty White Boy / Rev On The Red Line P-490A
 今や彼ら抜きに現在のロック・シーンは語れない
        敏腕プロデューサー、ロイ・トーマス・ベイカーを迎えてフォリナー期待のニュー・シングル! 
 ” Dirty White Boy ” 
        は、” Hot Blooded ” 
        と同じくギターのリフを中心としたハード・ポップ。 よって面白いか面白くないかを問われれば、当然面白くない、という回答になってしまう。
        アルバムの中で最後に収められている ” Rev 
        On The Line ” 
        は、フォリナーらしい分厚いコーラス・パートがちょっとだけ嬉しかったりする。 しかし曲自体の完成度は、ファーストに収録されている曲と比べて低いことは否めないと思う。
        クイーンやカーズの作品のプロデュースを行ったロイ・トーマス・ベイカーの起用が新機軸であったのかもしれないが、アルバム全体を通して特段の効果はなかったと思う。 日本盤の煽りとして使われるくらいなのだから、当時としては話題性が高かったのかもしれないが。
        (追加:2004年1月25日)
Head Games / Do What You Like P-512A
衝撃のアルバム「ヘッド・ゲームス」発表時よりNo.1ヒットを宿命づけられたこのタイトル曲!
        80年代の幕開けを来日と共に飾るフォリナー期待のニュー・ディスク!!
個人的には、フォリナーの曲の中で、” Feels Like The 
        First Time ” と同じ位好きなのが、”Head Games” 
        である。 怒濤の名曲が揃ったファースト・アルバムと異なり、行き詰まりを感じさせた 
        『 Head Games 』 
        だが、それが故に本曲の素晴らしさが突出している。
        ” Do What You Like ” 
        は作曲にマクドナルドが関与しており、彼らしさを曲展開から充分に堪能することができる。 アコースティック・ギターの音が印象的だが、さびの盛り上がりの部分でギターがもっとハードな音を出してくれればもっと格好良かったと思う。 多分このあたりがマクドナルドの趣味なんだと思う。
        来日記念盤としてリリースされた本作品は、とにかくFMでやたら放送されていたと記憶している。 シングルのジャケットの裏面もカラー印刷されており、レコード会社側の本気度も充分に伺うことができる。
        (追加:2004年1月25日)
Woman / The Modern Day P-552A
'80年代の幕開けを飾ったフォリナーの強烈な来日公演! その余韻冷めやらぬ内にまたも爆発するニュー・シングル!
 ” Women ” 
        は、相変わらずのハード・ポップ。 マクドナルド色が感じられないため評価が厳しくなってしまうのかもしれないが、一本調子でつまらない曲だと思う。 それでも本国でもシングル・カットされていることから、当時求められていたのは、こういった曲だったのであろう。 残念なことである。
        個人的にはB面の ” 
	  The Modern Day 
        ” 
        の方が好きである。 曲の展開にも起伏があることがその理由だと思うが、私がフォリナーに対して求めていたのは結局こういった部分なのだと痛感した。
        来日公演後にリリースされた本作品のジャケットには、来日公演を告知する渋谷パルコの壁画広告の前に立つ6人の姿が収められている。 当時、パルコの壁画広告に注目度があったことを思い出させてくれる。
        (追加:2004年1月25日)